アメリタ老の日々

アメリカ暮しが長いリタイヤおじさんの暮らしぶりを紹介

食いしん坊の一人遠足



日曜日の朝、朝食会小耳にはさまらなかったら、今日はなかったでしょう。


ジムの一言が私の月曜の行動を決めました(と、すぐ人の責任にします)。


「友だちとさ、ダウンタウンランガーズに言ってパストラミ、久しぶりに食ったんだ。うまかったなー」と。


ランガーズって、昔の私のテリトリーだったじゃないですか。


そこでは必ずパストラミ(香辛料の強いコーンビーフの兄弟分)・サンドイッチを食べていたのが。


ロサンゼルスから40分離れたところに住んでいる仲間が私の許しなく(勝手に思っているだけ)食べるなんて、と憤慨しました。


その場では何も言わず、「月曜には必ず食べに行ってやる」と心に誓いました。


そして今日です。


一通り用事を済ませて(一人もんのリタイアでも何かと雑用はあります)、ロサンゼルス・ダウンタウン行き高速バスに乗りました。


片道35セント運転手に払うと、「高速料金50セントは?」と聞かれ、今日に限って大きなお金しきゃなく「お釣りありますか?」ととぼけたことを聞きました。


バスの運転手はどこのバスでもお釣りなんかくれません。


運転手が「じゃ、しょうがない。乗んな」と言って高速料金免除でダウンタウンまで乗せてくれました。


ステッキはダウンタウンの地下鉄駅券売機のところで危うく忘れそうになるし、自動改札口では警備のお巡りさん世話になるやらで、まさか「パストラミ・サンドイッチ食べるんで、慌ててるんです」とも言えず。


苦闘の末、ちょうどお昼に「ランガーズ(Langer’s)」に到着しました。



「ランガーズ(Langer’s)」


ロサンゼルス・ダウンタウンで私の知る唯一デリカテッセンです。


デリカテッセンだからお肉の切り売り


は(戦前には)多くのユダヤ人住んでいたことを物語ります。


現在は店周辺はラテン系の人たちばかりで、この店だけがラテン系アフリカ系アメリカ以外の人が利用する異様なところです。


席に着くや否や、サーバーのデブなおばちゃんに「ナンバー19ね。それに」とメニューも見ずにオーダーしました。


(メニュー見ても、メニューの字が小さすぎて読めないから。メガネかける忘れて家を出てしまったんです)


テーブルに来たのはパストラミコールスローライ麦パンに挟まれたサンドイッチ


食べたパストラミ・コールスローのライ麦パン・サンドイッチ


浅漬けのようなデリ・ピクルスと一緒に。


無我夢中で食べましたね。


いつもは量が多いので半分食べて、残りお持ち帰りなんですが、サンドイッチ半分が「食べてくれ」って言ってる感じがしたので、残りの分も食べちゃいました。


以前はもっとパストラミの味が強かったと思ったんですが、マイルドコールスロー合っていて美味しかったです。


今住んでいる市に住む前はロサンゼルスハリウッドの近くに住んでいたこともあって、フェアファックス地区というユダヤ人街とかこのランガーズによく来ていました。


メニューも暗記できるくらいでした(そんなのちっとも偉くないのに)。


サーバーのおばちゃん「あんた、ピクルス好きね。もう1本持ってきてあげる」と言って、小皿に入った浅漬けピクルスを持ってきてくれました。


食べ終わって、支払いにレジに行き、30ドルのお支払い。


よく食べに来ていた時は半分位値段だったのにな。


高くなったものです。


お店に入ってちょうど30分後出ることとなりました。


「1時間半かけてきたんだから、30分はね。勿体無い。なんか持って帰らないと」勝手なこと思いました。


「そうだ、勝手知ったるご近所さん。古い建物でも見ながらバス停まで歩くか」というわけで、重たいお腹を抱えてお上りさんよろしく、戦前建てられた古いビルディングを見ながら、帰りのバスが出るコリアタウンまでぶらぶらしました。