黒人が好んで食べるフライドチキン
ロングビーチでランチを食べ損ねた私はその鬱憤を払うかのように、カンボジアのヌードル店を教えてくれた知人にLINEを入れました。
「もうあの店無くなっていたよ」と言うと「そんなことはない。調べてみる」と言ってLINEを切りました。
物の2分とたたないうちにLINEが入り「やってるよ。だけど2、3時頃に閉店だって。だって朝7時から営業してるんだもん」と。
私が店を訪れたのが遅すぎたんです。
と同時に正式な店名「プノンペン・ヌードル・シャック(Phnom Penh Noodle Shack)」と教えてもらいました。
「ロングビーチでまともに食べられる店ってバベット・ベーカリーとプノンペン・ヌードルくらいだけだもんね」とグルメぶったことを言うと、「まだあります。ロスコーズとか」
あ、そうだ。
すっかりロスコーズを忘れてた。
ロスコーズの正式名称は「ロスコーズ・ハウス・オブ・チキン&ワッフズ(Roscoe's House of Chicken n' Wafles)」。
ロスコーズ・ハウス・オブ・チキン&ワッフズ
寝る前のLINEのやり取りですっかりフライドチキン腹になってしまいました。
プノンペン・ヌードルの仇はロスコーズではらさなければ、ということで慌てて今日ロングビーチのロスコーズに行ってきました。
ロスコーズは南部フライドチキンを出す店で、ロサンゼルスに引っ越してきて以来何度も食べています。
ロサンゼルスおよび周辺市に店を構えるチェーン店(KFCとはちょっと違ってレストラン・ダイニング形式)。
アメリカ南部で食べたことのある黒人好みのソウルフード、フライドチキンを出す店です。
諸説ありますが、そもそもフライドチキンは黒人奴隷と深い関係があるとか(また、オマエのうんちくかよ)。
奴隷は激しい労働をしていましたが、”飼い主”白人からはステーキなど満足な肉は与えられていませんでした。
そこで肉より安い鶏肉をフライにして奴隷に食べさせたのです。
けっこうカロリーが高く、奴隷にはもってこいの食べ物だったんですね。
それで、ロスコーズで出されるフライドチキンは黒人好みの味、食べ方で人気があります。
この店を有名にしたのは映画俳優のウィル・スミスやミュージシャンのスヌープ・ドッグなどの黒人。
インテリアは黒人レストラン・ムードたっぷり。
店内のデコア
食べてる客も3分の2は黒人。
で、メニューは大部分が店名通りフライドチキンとワッフル。
ワッフルの代わりにグリッツ(トウモロコシを挽いて粉にしたもので作るお粥のようなもの)やビスケット(サクサクした小麦粉を主体にして作ったパンのようなもの)の南部ではよく食べられているものがあります。
食べた胸肉部分とウィングとワッフル(グレービー付き)
ここがKFCのフライドチキンと違うのが本当に家庭的な味なんです。
衣が違いますね。
ほんと、アラバマのデープ・サウスの田舎道の道端のコーヒーショップで食べたフライドチキンを思い出させます。
フライドチキンに本来ビスケットなどにかけるグレービーをかけて食べると美味しいなんの。
2ピースで20ドルの料金払って食べても絶対損した感じありません。
ロスコーズを思い起こしてくれた知人に感謝です。
ソウル・フードを味わった日でした。
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