アメリタ老の日々

アメリカ暮しが長いリタイヤおじさんの暮らしぶりを紹介

正視眼では見えない中国(5)



私は中国・上海1998年から1年間だけアメリカ企業の駐在員として滞在していました。


その時見聞した奇妙なことを書きます。


ある朝、ドアをドンドン叩く人がいました。


朝の6時頃です。


開けるとドアには革ジャンパーを着たいかつい男と制服警官がいました。


なにやら上海語(標準語の北京語とはだいぶ違います)で話しかけてきました。


咄嗟に「不憧中文(中国語わかりません)等一点点(ちょっと待って)」と標準語と上海語を交えて言って、電話をして社員の車の運転手を呼び出しました。


私のアパートのすぐそばに住んでいる運転手兼秘書兼通訳浜浜(ピンピン)くんが駆けつけてくれました。


なにやら黒皮ジャケットを着た男が私服刑事でもう一人はご覧の通り警官と言います。


そして兵兵くんは「ここのアパート、中国人しか入居できない。何で外国人が住んでいるのか。調べにきた」そうです。


調べに来るんだったら、ちゃんと事前連絡してくりゃいいのに。


「とにかく早急退去するように」とのことだそうです。


そして「公安(警察のこと)本部に来るように」ということだそうです。


私は私が中国人専用アパートに住んでいることは知っていました。


兵兵くんも十分承知していました。


だって兵兵くんが紹介してくれたんだもの。


私が外国人専用(外国企業の人は指定されたアパートに住まなくてはいけないことになっていました)にしばらく住んでいたのですが家賃がべらぼうに高く、文句を言っていたのを聞いいて兵兵くんが探して来てくれたんです。


契約もへったくれもなく、兵兵くんが入れっていうから引っ越したまでです。


後日、公安出頭し、誰だか知らない人にこっぴどく言われましたが、こちとら不憧中文(ちゃんと大きく外国人登録書スタンプが押されて胃います)なので、兵兵くんがなんか謝っていたようです。