キング博士と「アメリカ黒人史」と
今日は日本よりはるかに少ない国民の祝日。
ノーベル平和賞も受賞した公民権運動のリーダーとして名を残したマーチン・ルーサー・キング博士の業績を讃える日です。
マーチン・ルーサー・キング博士
キング博士は1963年にワシントンD.C.で「私には夢がある(I Have a Dream)」という有名な演説を残したので、みなさんも知っているでしょう。
去年の今頃はコロナで大変でした(今もですが)。
そんな自粛生活中、私は「アメリカ黒人史」(ジェームス・M・バーダマン 筑摩書房刊)を読んでいました(日記をみると)。
「アメリカ黒人史」
ちょうどその時期は「Blacks Live Matters」でアメリカ中が荒れていました。
本を読んでこんな感想を残しています。
『アフリカ系アメリカ人はアフリカから奴隷としてアメリカに連れてこられました。
リンカーン大統領が奴隷解放するまで”もの”として扱われてきました。
解放後も差別や不公正な法律で屈辱を受けていました。
日本生まれの私には到底理解できないアメリカの歴史です。
高校も大学も、社会人になっても身近にアフリカ系アメリカ人がいなかったために、彼ら歴史も実情も知りませんでした。
「アメリカ黒人史」を読んで知らなかったこと、教科書では教えてくれなかったこと、など多くを知りました』と。
最近、TV で放映していたミニ・シリーズ「地下鉄道(The Underground Railroad)」を観て、地下鉄についてではないことがよくわかりました(鉄道好きなもんでタイトルに釣られて観てしまいました)。
TV ミニ・シリーズ「地下鉄道(The Underground Railroad)」
アメリカ南部で”もの”として扱われていた若い奴隷の主人公コラが自由を求めて逃避する様子を描いたストーリーなんです。
実際に奴隷逃亡用の鉄道があったわけではなくて”荷物”に見立てられた奴隷が”駅”と称される隠れ屋を転々として、自由を求めたところから”地下鉄道”といわれたのです。
さて、キング博士はマハトマ・ガンジーの教えを学んで、暴力という形ではなく非暴力をもって抗議活動をおしすすめたんですね。
そう簡単にできることではありません。
ついに、キング博士およびアフリカ系アメリカ人は公民権を獲得したんです。
簡単に言ってますが、それは並大抵ではなかったでしょう。
だって、かたやアメリカを作ったのは「オレたちだ!」と言う”白人”がいたからです(と、黄色い私が言っています)。
「今日(マーチン・ルーサー・キング・デー)」だからというのではなくて「いつ」でも「どこ」でも「白」でも「黒」でも「黄色」でもなく「みんな一緒」です。
差別や偏見のない平和な私たちの世の中のために。
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