正視眼では見えない中国(10)
私は中国・上海に1998年から1年間だけアメリカ企業の駐在員として滞在していました。
その時見聞した奇妙なことを書きます。
事務所前の道はお上りさんのメッカ。
中国の至る所から田舎もんがやってきます。
と言うことは、そんなカモを逃す手はないとズル賢い上海人が多くいました。
路上で物を売りつけるんですね、カモに。
プロクター・ギャンブル製のシャンプーを道端で売ってるんです。
アメリカで売ってるものと同品。
ボトルは新品(パッと見では)。
カモを呼び止めては「アメリカのシャンプー、本物間違いなし」とキャップを取って中にシャンプー液が満杯に入ってることを見せるんです。
これがクセもの。
私はちゃんとそのトリックを知ってるから買わないし、そんな物を売る人からわざわざ購入しなくても良いし。
トリックはこうです。
ボトル3分の2はただの水で、上部3分の1だけが油性のシャンプーってわけ。
脂分だから水より軽くて、上部に浮くってわけ。
それを知らない田舎もんは「儲け!アメリカのシャンプーがこんなに安く買えた。やっぱ、上海だ」ってことになるわけです。
「儲け!」って言ってるのはズル賢い売り手の上海人なのに。
騙す方、相当頭イイです。
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